QOLを上げるための生活雑貨をピックアップ!
今回は、足が不自由で市販の靴を履くのが難しい人のために特別に作られる「整形靴」について<整形靴とは><お店の選び方><おすすめの整形靴店>を解説します。
整形靴とは?
整形靴とは、病気やけがなどで足に不自由を抱えている人たちが履けるように特別に設計された靴のことです。
靴の各パーツの形状、材料の性質を考慮することで、足に不自由を抱えている人の負担を軽減できることが整形靴の魅力です。
整形靴店にもよりますが、以下のような症状を持つ顧客を対象に靴を作っています。
- 外反母趾
- 足底筋膜炎
- 内反足
- 糖尿病足病変
- リウマチによる足の変形
お店の選び方
1足の整形靴が出来上がるまでに、整形外科医や顧客とのヒアリング、靴の製作作業、アフターケアなど様々なプロセスが発生します。
このため、お店を選ぶ際には以下の観点を押さえておきましょう。
実績があること
連絡や予約をする前に、店舗のHPやSNS、口コミ等で実績を確認しておきましょう。
なるべく自分の足の症状に応じた靴の製作実績があるお店で、整形靴を作ってもらうとよいでしょう。
信頼できるお店の1番の指標は、何人の足が不自由な人に靴を提供したか、です。
資格保有者がいること
整形靴製作の先進国であるドイツでは、整形外科靴マイスターという国家資格を発行しています。
整形外科靴マイスターは、一般の靴づくりの専門職人に与えられる「靴マイスター」の知識と技術に加え、整形外科的知識が必要とされるハイレベルな資格です。
この資格を保持している整形靴職人であれば最も高い信頼性が持てますが、日本での有資格者は多くありません。
この資格以外にも、医療現場で足と向き合い続ける義肢装具士や、理学療法士などのリハビリテーションに関する有資格者も信頼性を高めてくれる資格であるといえます。
本場の技術を学んでいること
ドイツの整形外科靴マイスターの資格を保有していなくても、国内で本場のマイスターを講師として招き、本場の技術を学ぶことは可能です。
国内の専門学校で整形靴の製作を学んだ職人であれば、高品質の整形靴を制作できると考えられます。
【関西版】おすすめの整形靴店
管理人の調査結果を元に、おすすめの整形靴店をピックアップいたしました!関西圏にご在住の方はお店選びの参考にしてみて下さい。
&MIKI(アンドミキ)【兵庫県たつの市】
以下、公式サイトです。
特徴 | すべて手づくりで製作するオーダーメイドの整形医療靴工房 |
製作実績 | 500足以上 |
保有資格 | 義肢装具士 |
NHKに特集を組まれている兵庫県の整形靴工房です。
職人である菅野さんは日本で唯一の整形靴専門学校である神戸医療福祉専門学校 三田校整形靴科を卒業し、義肢装具士として5年間の勤務経験があります。
その後、医療の知識を生かして整形靴製作に取り組んでらっしゃいます。
番組の中では、整形靴を作る前のヒアリング段階から誠実に顧客と向き合う姿がわかります。
フットクリエイト【京都府京都市】
以下、公式サイトです。
特徴 | オーダーメイドインソールとこだわりシューズの製作、充実のフットケア |
製作実績 | 不明(1996年設立、数多くの製作実績あり) |
保有資格 | Foot & Shoe Academy修了(足と靴の科学研究所) BSスパンゲ巻き爪矯正法指導者 J.S.C.A 高齢者運動実践マスター指導員 糖尿病足病変セミナー修了(ウルム大学病院) (社)全日本ノルディック・ウォーク連盟 インストラクター |
NHKやTBSでのメディア出演実績もある、京都の靴工房です。
ご夫婦ともに足のスペシャリストであり、数多くの資格を保有されています。
1999年に国内では初のCAD/CAMオーダーメイドインソール製作システムを導入し、様々な足の不自由な顧客のオーダーに応えてきた実績があります。
また、夫の櫻井一男さんは本場ドイツの整形靴マイスターから技術を受け継いでおり、整形靴に関して深い造詣があることが以下のページから読み取れます。
7th seed【大阪府茨木市】
以下、公式サイトです。
特徴 | ドイツ式整形靴技術に基づくオーダーメイド整形靴・中敷き製作 |
製作実績 | 不明(カウンセリングから製作、修理まで幅広い対応実績あり) |
保有資格 | 神戸医療福祉専門学校 三田校整形靴科卒業(整形靴マイスターから技術を継承) |
大阪府にお店を構える整形靴店です。
代表の新井さんはもともと古着屋の店員でしたが、靴に興味を持ち、日本で唯一の整形靴専門学校である神戸医療福祉専門学校 三田校整形靴科に入学します。
在学中は整形靴マイスターであるエドワルド・ヘルプスト氏の指導を受け、卒業後には義肢装具会社にてドイツ整形靴を学んだ関耕二氏のもとで実践を積みます。
カウンセリングからアフターサービスまで一気通貫でサービス提供が可能であり、機能性だけでなくファッション性も両立した整形靴・中敷きを製作することができます。
また、お子さん向けにちび靴の製作も行っており、幅広い事業展開を1人で行っています。
まとめ
今回は、足に不自由を抱えている人が履くための整形靴を販売しているお店について、選び方やおすすめ店を紹介しました。
外反母趾やリウマチなど様々な理由で、一般的な靴を履けない人が数多くいます。ひとりひとりの足の形と向き合い、”履きたい”を叶えてくれる整形靴店の存在を知っていただけたら嬉しいです。
ドイツのように数十年前から整形靴を製作している国と比較すると、まだまだ日本は後進国です。しかし、今回の記事で紹介したように、確かな知識と経験を備えた整形靴職人がいるのも事実です。
この記事がきっかけで、”履きたい”を叶えて外出できる人が1人でも増えたらうれしいです!
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