今回は、高度なIT人材を認定する資格である応用情報技術者試験(AP)について、おすすめのテキスト・問題集3選を管理人の合格体験も交えながら紹介します。
合わせて、応用情報技術者試験について分かりやすく解説しているYouTubeチャンネルも紹介します!
応用情報技術者試験に受かりたい方は、紹介するテキストや問題集を参考にしてみて下さい!
応用情報技術者試験(AP)とはどんな資格試験?
応用情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が管轄する国家資格試験です。英語では「Applied Information Technology Engineer Examination」と言われ、APという略称で呼ばれることもあります。
応用情報技術者試験は、IT業界で働くエンジニアが高度IT人材を目指す際の資格で、ITの基本知識・技能が問われる基本情報技術者試験の上位資格と位置付けられています。
基本情報技術者試験よりも深い知識が必要とされるため、合格者には一人前のIT技術者としてITスキルを生かした幅広い活躍が期待されます。
近年、ITが社会に急速に浸透しており、IT技術なしにビジネスを展開することが難しくなってきています。IT化に伴い、本資格試験の価値がより高まり、合格者がより重宝される場が増えていくでしょう。
IT業界でさらなるレベルアップをしたいエンジニアの方や、ITの応用的な知識を身に付けたい方、基本情報技術者試験に合格しさらにステップアップしたい方などには是非とも取得してほしい資格です!
以下、応用情報技術者試験の概要になります。
受験資格 | 特になし |
申し込み方法 | 原則インターネットのみ(申し込みはこちらから) ※身体障害者など受験時の特別措置を希望される方のうち、インターネットを利用できない方のみ郵送申し込み可 |
受験料 | 7,500円 |
試験形式 | ペーパー形式 ・午前試験…80問:150分、四肢択一式 ・午後試験…5問:150分、記述式 |
試験内容 | ・午前試験…テクノロジ系:50問、マネジメント系:10問、ストラテジ系:20問 ・午後試験…情報セキュリティ1問、選択問題4問(10問から4問を選択) |
試験日 | 年2回(4月、10月) |
合格基準 | 午前試験、午後試験ともに60%以上 |
合格率 | 20-25% |
必要勉強時間 | 200-300時間 |
試験は150分で80問(四肢択一式)の午前試験と150分で5問(記述式)の午後試験に分かれています。
午前試験はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3分野から出題されます。
- テクノロジ系…基礎理論、アルゴリズム、コンピュータ構成要素、データベース、ネットワークなど
- マネジメント系…プロジェクトマネジメントやシステム監査など
- ストラテジ系…システム戦略や経営戦略、企業活動、法務など
午後試験は必須問題の情報セキュリティ分野が1問と、システムアーキテクチャ、経営戦略、システム監査などの10分野の問題から4問選択の計5問に解答します。
試験は午前試験、午後試験ともに60%以上を取ることで合格となります。
平均的な必要勉強時間は200-300時間と言われており、1日2時間程度の学習でも3~5か月かかるペースです。合格率も20~25%と比較的低く、決して簡単な試験とは言えないため、合格した際には高度なIT技術を有する人材として高い評価を得られるでしょう。
管理人は独学で応用情報技術者試験に合格しました!
管理人は独学で勉強した結果、数年前に合格することができました!
管理人は、YouTubeの動画と市販のテキストで理解を深め、問題演習が出来るサイトで実力を測ることを繰り返しながら勉強していました。
次章より、自身の合格体験も踏まえておすすめのテキストとサイト、そしてYouTubeチャンネルを紹介します!
応用情報技術者試験のおすすめテキスト・問題集3選
管理人が使って良かったと思うおすすめテキストと問題集を3つ紹介します!
令和05年【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本
価格 | 3,278円 |
出版社 | 技術評論社 |
☑シラバスおよび他のIT試験を徹底分析して重要ポイントを網羅
☑出題傾向や範囲が一目で分かるアイコン付き
☑過去問から厳選して作成した模試付き
☑スマホやPCで取り組める最新17回分の過去問付き
この本の特徴は、試験のシラバスおよび他のIT試験の最新傾向を徹底分析した豊富な情報量です。
必要に応じて、「試験でどのように問われるのか」「午前・午後のどちらに出題されるのか」といった出題範囲や傾向をお知らせしてくれるアイコンが記載されているため、細かい知識も合わせて習得できます。
管理人は情報量が豊富な本書を辞書代わりに使っていました!
試験の全範囲を広く学びたい方に特におすすめの一冊です!
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和05年
価格 | 3,630円 |
出版社 | 技術評論社 |
☑イラストベースの分かりやすい説明
☑試験範囲の内容を基礎から理解できるかみ砕いた説明
この本の特徴は、圧倒的にイラストが多く情報が頭に入りやすい説明です。
試験範囲の内容を基礎から一通り理解するのに最も適しており、受験を考えているが何から勉強をすればわからない方や、基礎からしっかり学びたい方におすすめです。
管理人が一番最初に手に取った参考書がこちらでした。説明が論理的かつ丁寧で、応用情報技術者試験初心者でも非常にとっつきやすかったです!
とにかく理解しやすいを重視したい方は是非購入してみてください!
2023 応用情報技術者 午後問題の重点対策
価格 | 3,740円 |
出版社 | アイテック |
☑午後試験を解くために必要な着眼点・問題文の読み方を丁寧に解説
☑多くの学習者が感じる疑問点をFAQで解決
☑黒太字・緑文字を追っていくだけで要点が分かる仕掛け
☑演習問題の解答を書き込める解答シートのダウンロード可
この本の特徴は、記述式で難易度が高い午後試験がスラスラと解けるようになる丁寧な解説です。
試験に合格するための問題の読み方と解き方が丁寧に説明されており、さらに多くの学習者が感じる疑問にも回答してくれているため、午後試験に使える知識を、不明点を解消しながら学ぶことができます。
また、演習問題の解答を書き込むための専用のシートがダウンロードできるため、時間や字数を意識しながら演習ができます。
管理人は午後試験の点数が足らずに1度不合格となってしまいましたが、本書をやりこむことでどうにか合格することができました!
午後試験に不安が残る方は是非購入してみてください!
【番外】応用情報技術者試験ドットコム 過去問道場
応用情報技術者試験ドットコム 過去問道場はテキストではないですが、非常に有益なサイトのため紹介させていただきます!
当サイトは、過去10年以上に渡る応用情報技術者試験の過去問が見放題です。
午前試験については約3,000問収録されている問題を一問一答形式で出題する機能がついており、分野や出題順序を自在に指定して取り組むことが可能です。
午後問題についても過去10年以上の問題が収録されており、解答を入力すると自動で採点してくれる機能がついています。
また、学習履歴も記録されるため、自分の苦手分野が早わかり!徹底したアウトプット学習で知識を定着させることが出来ます。
管理人は、電車の中やちょっとした待ち時間などにこちらの教材を使って勉強していました。
テキストと抱き合わせで使うのにおすすめのサイトです!
応用情報技術者試験の勉強におすすめのYouTubeチャンネル
応用情報技術者試験の勉強におすすめのYouTubeチャンネルとして、管理人もお世話になった「情報処理技術者試験・高校情報科対策の突破口ドットコム(運営者:がっき~さん)」さんを紹介します!
☑IT業界15年で各種情報系のコミュニティでも活動されているがっき~さんが運営
☑プロジェクトマネージャ試験、システムアーキテクト試験、情報処理安全確保支援士などの難関IT資格を複数保有
☑高等学校「情報」教員1種免許状保有
☑チャンネル登録者1.55万人(2022年10月時点)
本チャンネルは「皆で情報教育を盛り上げていきたい!」の想いで動画制作をされているがっき~さんにより運営されています。
主にIT試験や高校の情報の授業内容について解説した動画を配信されており、図表をふんだんに使った分かりやすい説明が人気を博しています。
がっき~さんは、プロジェクトマネージャ試験、システムアーキテクト試験、情報処理安全確保支援士などの難関IT資格を複数保有する傍ら、高等学校「情報」教員1種免許状も保有しており、まさにITについて教えるプロフェッショナルです。
テキストや問題集と並列して、がっき~さんの動画も是非活用してみて下さい!
まとめ
今回は、応用情報技術者試験に合格した管理人の経験を元に、おすすめのテキスト・問題集・YouTubeチャンネルを紹介しました。
応用情報技術者試験に取り組むことで、高度なIT人材としての応用的な知識や技術が身につきます。さらに合格した暁には一人前のIT技術者として認められることから、様々な場での活躍につながるでしょう。
ご説明したとおり、応用情報技術者試験の優良な教材は世の中にたくさん出回っているため、独学での合格は十分可能です。決して簡単な資格試験ではありませんが、しっかりと対策を積み、着実に合格を勝ち取りましょう!
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