日本で人気のスポーツである野球。
特に日本プロ野球(NPB)は世間からの注目度が高く、そこで活躍するプロ野球選手は老若男女の憧れの的となっています。
そんな華やかなプロ野球選手にも引退が待っており、元選手たちは引退後に第二の人生を歩むこととなります。
その道のりは多種多様で、時にプロ野球ファンに勇気と希望を与えてくれます。
今回は、警視庁警察官になった元プロ野球選手3名について解説します。
その他の元プロ野球選手の現在について知りたい方はこちら!
警察官になった元日本プロ野球選手3名
大田阿斗里さん
プロ野球の世界から吉祥寺東口交番のお巡りさんに…トライアウト1週間後に大田阿斗里(34)を決断させた“妻の一言” https://t.co/wGEJSMqlMq pic.twitter.com/lMLbX9sp82
— 毎朝新聞 電子版 🦅 (@maicho_jp) August 24, 2024
所属球団 | 横浜ベイスターズ・横浜DeNAベイスターズ→オリックスバッファローズ |
所属期間 | ・2008-2015年(横浜ベイスターズ・横浜DeNAベイスターズ) ・2016年(オリックスバッファローズ) |
採用試験年月 | 2017年1月 |
採用年月 | 2017年9月 |
採用試験までの期間 | 約1ヵ月半 |
予備校 | なし(独学) |
大田阿斗里さんは引退した2016年11月からわずか1ヵ月半で採用試験に合格しました。
引退直後に妻からのすすめで警察官になることを決意し、その期待に応える形で見事合格しました。
大田さんの現在
警視庁警察学校を卒業後、吉祥寺駅前東口交番で1年間勤務しました。
その後は第四機動隊の隊員として、オリンピックやG7広島サミットなどの警護に従事する傍ら、硬式野球部でも活躍されました。
2024年現在は留置管理第二課に所属し、被留置者を護送する任務にあたっているそうです。
大田さんが通っていた予備校
大田さんは予備校には通っていませんでした。
独学で1日8時間の勉強に取り組み、わずか1ヵ月半という短い期間で採用試験に合格しています。
ここまで机に向かったのは初めてだったそうですが、プロ野球で培った前向きな姿勢や根性を武器に見事合格を勝ち取ったのでしょう。
松本友さん
元ヤクルト・松本友氏、警察官試験に合格!!「いずれはSPや機動隊を目指したい」 昨季限りで引退…通算43試合出場https://t.co/LDgJAQSKfe#swallows #プロ野球 #npb…
— サンスポ (@SANSPOCOM) March 27, 2024
所属球団 | 東京ヤクルトスワローズ |
所属期間 | 2019-2023年 |
採用試験年月 | 2024年1月 |
採用年月 | 不明 |
採用試験までの期間 | 2か月程度 |
予備校 | なし(独学) |
松本友さんは戦力外通告を受けた翌年2024年の1月に採用試験(男性Ⅰ類)に合格しました。
アルバイトをしながら猛勉強し、わずか数か月で競争率が12倍を超える狭き門を突破されました。
さらに、同時期に航空自衛隊の採用試験にも合格されており、勉強に熱心に取り組まれていた姿が想像できます。
松本さんの現在
松本さんの現在についての情報は調査した限りでは見つかりませんでした。
恐らく警視庁警察学校に既に入校されているか入校待ちの状態と思われます。
いずれはSPや機動隊として活動することを目指しているようで、今後のご活躍に期待が高まります。
松本さんが通っていた予備校
松本さんは予備校には通っていませんでした。
スポーツジムで約8時間のアルバイトをして体を鍛えつつ、独学で1日4時間の勉強に取り組み、数か月で採用試験(男性Ⅰ類)に合格しています。
過去問をかなりやりこんだと語られており、過去問の重要性がうかがい知れます。
松本さんと同じ男性Ⅰ類の警察官を目指す方は、以下の過去問集を手に取ってみて下さい。
加登脇卓真さん
#逆境を乗り越えよう 第15回はプロ野球選手から警察官へと異例の転身を遂げた加登脇卓真さん。北照高時代には05年夏の全道南大会決勝では現・楽天 #田中将大 投手から本塁打を放ちました。そんな彼の現在の目標とは。(20年9月29日掲載) #道スポアーカイブ pic.twitter.com/Y89ybOUkyz
— 道新スポーツ (@doshinsports) June 27, 2021
所属球団 | 読売ジャイアンツ |
所属期間 | 2006-2008年 |
採用試験年月 | 2012年? |
採用年月 | 2012年 |
採用試験までの期間 | 約1年 |
予備校 | なし?(独学?) |
加登脇卓真さんは読売ジャイアンツ、クラブチーム、独立リーグで野球を続けたのち、2012年に採用されました。
育児とアルバイトをしながら1日4-5時間の勉強を1年ほど続け、見事合格を勝ち取りました。
加登脇さんの現在
警視庁警察学校を卒業後、昭島署での勤務を経て2015年3月から第四機動隊に配属されました。
国会や官邸など国の中枢機関の警備に携わっています。
また警視庁野球部で4番の強打者としても活躍しています。
加登脇さんが通っていた予備校
加登脇さんが通っていた予備校についての情報は調査した限りでは見つかりませんでした。
ただしデイリーの記事にて、自らで参考書の購入を行っていた旨の発言をされていることから、独学で合格された可能性が高いと思われます。
「今まで勉強をほとんどしたことがなかったので、本とかを買って、時間を作って勉強をしました」
https://www.daily.co.jp/opinion-d/nextstage/2017/12/18/0010828246.shtml
プロ野球で培った前向きな姿勢や根性を武器に、育児やアルバイトをしながら見事合格を勝ち取ったのでしょう。
まとめ
今回は、警視庁警察官になった元プロ野球選手について、現在や通っていた予備校について解説しました。
3名ともに独学で、かつ長くて1年程度、早いと2か月未満という短期間で試験を突破されていることが分かりました。
これから警視庁警察官を目指されている方は、3名の試験に対する姿勢や勉強法を参考にしてみて下さい。
参考文献
デイリー新潮:https://www.dailyshincho.jp/article/2024/02111046/
文春オンライン:https://bunshun.jp/articles/-/72490
サンスポ:https://www.sanspo.com/article/20240328-HBJ6IP2ULFJNXMQP54ZXXXAFYY/?outputType=theme_swallows
Yahoo!ニュース:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/8e81bece6e03b67f90417a4b8bc644df3eac37f7
デイリー:https://www.daily.co.jp/opinion-d/nextstage/2017/12/18/0010828246.shtml
道新スポーツ:https://www.doshinsports.com/article_detail/id=1473
コメント