今回は、JSTQB主催の資格試験であるJSTQB Foundation Level(FL)について、おすすめの勉強方法やテキスト・問題集を、管理人の合格体験も交えながら紹介します。
JSTQB FLに合格したい方や、ソフトウェアのテストに関する知識を身に付けたい方は必見です!
そもそもJSTQBとは?
JSTQBは「Japan Software Testing Qualification Board」の略で、日本のソフトウェアテスト技術者の資格認定を行っている組織のことを指します。
JSTQBは各国のテスト技術者認定組織が参加しているISTQB(International Software Testing Qualifications Board)に認定されていることから、JSTQBが運営する資格試験は他国でも有効となっています。
現在の人々の生活においてソフトウェアはなくてはならない存在となっており、業界全体としてソフトウェアのテスト技術を向上させる必要に迫られています。
その点において、JSTQBの資格はソフトウェア技術者全員が取り組む価値があると言えます。
JSTQBの資格の種類は?
JSTQBの資格は2024年現在で全4試験あり、合格した試験に応じてソフトウェアテストの理解度や技術力が認定されます。
試験名 |
JSTQB Foundation Level(FL) |
JSTQB Advanced Level テストアナリスト(AL TA) |
JSTQB Advanced Level テストマネージャ試験(AL TM) |
JSTQB Foundation Level<自動車ソフトウェアテスト担当者> |
JSTQB Foundation Level(FL)とは?
JSTQB Foundation Level(FL)はJSTQBの資格試験の中で初級レベルに位置付けられており、テストに関する知識を記憶して理解することが求められます。
ソフトウェアのテスト業務や開発業務などを半年以上経験しているエンジニアを主たる受験対象者としています。
合格するとソフトウェアテストに対して一定の知識がある人材として認定されるため、実務での活躍や転職に有効に働くでしょう。
以下、JSTQB FLの概要になります。
試験形式 | テストセンター受験 |
試験日 | 自身が希望する試験日 |
試験会場 | 自身が希望する会場 |
試験時間 | 60分 |
出題形式 | 全40問で多肢選択式 |
合格基準 | 正解率65%以上(26/40問) |
合格率 | 約60% |
必要勉強時間 | 16時間45分(詳細はこちら) |
申し込み方法 | 一般財団法人日本科学技術連盟のサイトから(詳細はこちら) |
試験は全40問の多肢選択式で、65%以上の正解率で合格となります。
JSTQBによると必要勉強時間は約16時間45分とされています。また合格率は約60%と比較的高いため、難易度は決して高いわけではないと言えます。
対策をしっかり行えば合格を勝ち取れるでしょう。
管理人は独学でJSTQB FLに合格しました!
管理人は独学でJSTQB FLに合格できました!
なおJSTQB FLはオンラインの試験としては珍しく、試験結果が受験後すぐに判明しません。試験結果が具体的にいつ分かるのかについては以下でまとめています。
次章より、自身の体験も踏まえておすすめの勉強方法とテキスト・問題集を紹介します!
JSTQB FLのおすすめテキスト・問題集
管理人が使って良かったと思うおすすめテキスト・問題集を3つ紹介します!
FLシラバス
価格 | 0円 |
収録問題数 | 0問 |
提供元 | JSTQB |
☑JSTQBが公開している資料
☑全ての試験問題はこちらの内容から出題
☑表や図が少なく模擬問題等も未収録
FLシラバスは、JSTQBが公開している学習事項をまとめた資料です。
試験問題は全てこちらの内容から出題されるため、極論こちらの内容を丸暗記すればJSTQB FLに合格できます。
ただし、表や図などがほとんどなく模擬問題なども収録されていないため、読むだけで知識の定着を図ることは難しいでしょう。
そのため、後述のテキストや問題集と組み合わせながら効率的に学習することを推奨します。
テス友
価格 | 0円 |
収録問題集 | 400問以上 |
提供元 | バルテス株式会社 |
☑400以上のオリジナル問題
☑全問題に分かりやすい解説
☑無料で利用可能
テス友は、400問以上のオリジナル問題を解きながら理解を深められる無料アプリです。
全問題に分かりやすい解説と関連するFLシラバスの箇所が紐づいているため、根本的な理解が可能です。
また、間違えた問題を集中的に出題したり、特定の章に関連する問題を出題したりなど、出題内容を自在にコントロールできるのもメリットです。
オリジナル問題のため本試験と出題傾向がやや異なりますが、FLシラバスで理解した内容のアウトプット学習に有効な問題集です。
徹底攻略 JSTQB Foundation教科書&問題集
価格 | 3,850円 |
収録問題集 | 100問程度 |
提供元 | 株式会社インプレス |
☑シンプルで分かりやすい解説
☑テスト技術に加えてソフトウェアの基礎知識を学べる
☑本番形式に近い約100問の問題収録
こちらの書籍では、FLシラバスで散見される専門用語や概念を初学者でも分かりやすく解説しています。
各章ごとに力試しができる10問程度の問題に加え、巻末に模擬試験問題が収録されています。
問題形式は上述のテス友よりも本試験に近いため、試験当日を見据えた効果的な学習ができます。
JSTQB FLのおすすめ勉強方法
以下より勉強方法を順を追って記載します。
テス友の問題を解き解説を読み込む
まずはテス友の問題を解き、解説の読み込みを行うことをおすすめします。
テス友は上で述べた通り解説が充実しているため、解き進めることで知らない単語や表現への理解が深まっていきます。
また、解説を読んでも分からない箇所はFLシラバスや書籍を活用しながら理解を深めましょう。
ちなみに、FLシラバスの内容を丸暗記すれば合格できると先にお伝えしましたが、英語の原文を日本語に直訳したような文面で、読み解く難易度が高いため、いきなり読み込むのはおすすめはしません。
テス友の正答率が90%を超えるまで繰り返す
テス友の問題を解いて解説を読み込むことを何度も繰り返し、知識の定着を図りましょう。
正答率が90%を超えるようになれば合格にかなり近づいていると言って良いです。
最後に本番を想定して書籍の問題に取り組む
テス友で90%を取れるようになったら、最後の仕上げとして模擬試験に取り組みましょう。
上でも紹介したこちらの書籍に収録されている模擬試験を利用するのをおすすめします。
テス友の問題より分量が多く出題傾向もやや異なるため読みにくさを感じるかもしれませんが、選択肢を落ち着いて読めば解けるはずです。
まとめ
今回は、JSTQB Foundation Level(FL)に合格した管理人の経験を元に、おすすめの勉強方法やテキスト・問題集を紹介しました。
JSTQB FLは、ソフトウェアのテストに関する知識を身に付けられる上に、合格すると一定の知識がある人材として認定されます。
ご説明したとおり、JSTQB FLの優良なテキストや問題集は世の中にたくさん出回っているため、合格は決して難しいものではありません。しっかりと対策を積み、着実に合格を勝ち取りましょう!
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