YouTubeで人気を集めている「令和の虎(タイガーファンディング)」。
起業や事業拡大を目論む志願者が、成功している社長(虎)たちに投資や融資を依頼する本番組は、様々な人間模様と各人の熱いやり取りを臨場感満載で味わうことができます。
中には百戦錬磨の社長たちも唸るほどの優秀な志願者も登場し、たびたび視聴者を楽しませてくれます。
今回は、そんな志願者の中でも特に高い評価を得ている尾賀裕一さんの出演回および尾賀さんの現在について解説します。
その他、令和の虎に出演された志願者・成功者については以下にまとめています!
そもそも令和の虎(タイガーファンディング)とは?
令和の虎(タイガーファンディング)は、YouTubeで配信されているガチンコ投資番組です。
起業や事業拡大を目論む志願者が、その計画を投資家たる社長(虎)たちにプレゼンし、投資や融資などを募ります。希望額に達した場合はその場で札束を受け取れるという夢のある番組です!
本番組は、過去に日本テレビで放送されていた「¥マネーの虎」を令和版として復活させたものであり、主宰および司会は¥マネーの虎に社長として出演していた岩井良明さんが務めています。
令和の虎は、ビジネス的な知識や考え方を学べることはもちろん、社長や志願者それぞれが個性的な面を持ち合わせており、焼け付くようなヒリヒリとしたやり取りを臨場感たっぷりに味わえる番組です。
そして、今やビジネス層だけでなく若者や主婦からも注目を集めている人気番組です!
生ゴミ処理機の尾賀裕一さん出演回について
志願者の中には、百戦錬磨の社長たちも唸るほどの優秀な方が多数いらっしゃり、たびたび視聴者を楽しませてくれます。
30人目の志願者の尾賀裕一さんもその一人です。
結論として、尾賀さんは希望額の500万円に達し、その後は岩井社長からも「最も虎の席に近い」と言わしめるほど順調に事業を拡大しています。
尾賀さんの出演回で一体どのようなドラマが展開されたのでしょうか。概要を順を追って解説します!
前提情報
経歴
- 京都出身、大学では微生物について研究
- 大学時代から経営者になりたいという目標があったためベンチャー企業に就職
- 業務で接した何人かの社長たちから「経営者になるなら早い方が良い」とアドバイスを受けベンチャー企業を1年で退社
- 経営者として特に何をするか決めていなかった中で無人島1か月生活を実行
- その後出会った生ゴミ処理機に感銘を受け、代理店会社を設立
- 1年ほど経過した頃、突然仕入れが止まり、仕入れ先とも連絡が取れなくなり借金
- 知人の伝手で2年ほどWeb関係の仕事に従事し、多少の貯金と家庭を確保して大阪から上京
事業プラン
”生ゴミ処理機を普及させ後世に自然を伝え続けたい!”
- 具体的には一度頓挫した生ゴミ処理機の仲介業で、日本で販売実績のない生ゴミ処理機の普及が目標
- その生ゴミ処理機は、酵素と特殊な菌による分解効果で生ゴミを水と炭酸ガスに分解することが可能で、若干排出される残りかすも3年間で1kg程度
- 家庭で出た生ゴミの悪臭やコバエの発生、生ゴミの汁によるゴミ箱の汚れ、身体が不自由な方のゴミ捨て負担の解消が可能
- 各メーカーや過去に取引していた会社と連絡を取り、交渉や基本的な契約は進んでいる状態
- 仕入れに必要な費用を希望
本回の虎メンバー
- 主宰:岩井社長
- 1枠:株本社長
- 2枠:安達社長
- 3枠:菜々江ママ
- 4枠:小林社長
- 5枠:林社長
【尾賀 裕一1/3】過酷な生活を乗り越えた男!!目指すは生ゴミ処理機日本一!!
(林社長)Googleで「無人島」と検索したところ1番上に尾賀さんのブログが表示された。事業には関係ないがすごい。無人島1か月生活はどうだった?
(尾賀さん)ほぼホームレス生活。ナイフ・テント・マッチ以外は何も所持していなかったため、水分は雨水や漂流しているペットボトルに入っていたお茶やジュースを飲んでいた。食べ物も満足になく、日頃の生活に感謝した1か月だった。
(林社長)忍耐力がある方だと思った。
(小林社長)必要資金2,500万円のうち、現在審査中の銀行からの融資500万円以外は確保済みという認識で良いか?
(尾賀さん)認識通り。審査中の銀行については1,000万円で申請中だが、もし審査が通れば500万円程度の融資を受ける想定である。
(小林社長)既に2,500万円のうち2,000万円を自分の力で用意できているところに高い能力と行動力が見える。
(林社長)今は会社としてどのような事業をされている?また儲かっている?
(尾賀さん)今回の事業プランで扱いたい生ゴミ処理機以外の製品3種をAmazonで売る仲介業をしている。代理店契約をしておらず仕入れ値も安いわけではないため利益率は低い。
(株本社長)販売戦略は?
(尾賀さん)GoogleとAmazonで広告を打つ。また、各メーカーの生ゴミ処理機を比較するWeb記事を作成して、そこからAmazonなどのショッピングサイトに誘導する。
(株本社長)Webだけで完結するのであれば、自分で仕入れはせずアフィリエイト契約を結べば良いのでは?
(尾賀さん)他に該当の生ゴミ処理機を取り扱っている業者がないため、自身で仕入れる必要がある。他の生ゴミ処理機も実際に使用したが本商品に最も魅力があり普及させたいと考えているため、やはりアフィリエイト契約は難しい。
(林社長)一度にまとめて仕入れる必要がある?
(尾賀さん)はい。製造元から、ある程度まとまった台数でないと受注できないと言われている。
【尾賀 裕一2/3】この事業をやると断言する志願者!!生ゴミ処理機の真価が問われる…!
(林社長)仕入れた生ゴミ処理機をどれくらいで販売していく予定?
(尾賀さん)目標は1年目に100台、2年目に600台、3年目に2,000台を予定している。
(林社長)その3年の間に製造元や競合が新商品を開発することで、仕入れた生ゴミ処理機が型落ちとなるリスクはあるか?
(尾賀さん)製造元については、国際特許を持っている商品で海外でも売れ行きが良いため、今のところ代替わりはさせないという回答を得ている。競合については、日本のほとんどのメーカーが生ゴミ処理機から撤退しているため、新商品が開発されるリスクは低いと考えている。
—————–ここから生ゴミ処理機のお披露目—————–
(岩井社長)中に入っている土の入れ替えは必要か?
(尾賀さん)土は洗剤などを入れてしまった場合は酵素や微生物が非活性化されてしまうため交換が必要だが、基本的には半永久的に使用可能。
(岩井社長)音はするのか?
(尾賀さん)ほとんどしない。電源を入れると内部の棒がゆっくり回転して空気を送り込み、酵素と菌を活性化する。
(林社長)理想としてどれくらいで分解されるのか?
(尾賀さん)1.5kgくらいまでであればおおよそ1日で分解可能。
—————–ここまで生ゴミ処理機のお披露目—————–
(菜々江ママ)マンションに設置されているディスポーザーと比較して、生ゴミ処理機は環境に優しい?
(尾賀さん)ディスポーザーで処理された生ゴミは残りかすが出てしまい、それを下水に流して埋め立て等の処理を行うため環境負荷がかかるが、この生ゴミ処理機はそもそも残りかすがほとんど出ない上に、堆肥としても使用可能なため環境に良い。
(株本社長)代理店としての尾賀さんに強みがないと、むしろ生ゴミ処理機のメーカーに出資した方が良いのではと考えてしまう。例えば、何らかの生ゴミ処理機が欲しいと考えている全ての人のニーズに答えられるよう、商品を手広く提案できるのであれば強みがあると言えるが、この生ゴミ処理機の1本勝負では失注の可能性が高くなってしまうのでは?
(尾賀さん)1商品ではなく、室内用・室外用・電気が不要な微生物の分解力のみを活用するものの3商品は取り扱い可能。ただし、それぞれ機能が似通っており1本勝負感は否めないため、パナソニックの商品も取り扱いたいと考える。
(林社長)しかしながらパナソニックの商品が取り扱い不可なのはなぜ?
(尾賀さん)パナソニックに連絡したが、今取引実績のある会社にしか卸さない方針であるという回答をいただいたため。
(菜々江ママ)パナソニックの生ゴミ処理機の機能は?
(尾賀さん)生ゴミを乾燥させるタイプで、自分が目をつけている分解するタイプの生ゴミ処理機とは機能が異なる。
(株本社長)代理店は、販売を代理で行いリスクを負わないところがメリットにも拘わらず、自身で仕入れて、かつ売った分だけしか利益を得られないハイリスクローリターンな設計となっている。リスクを低減するために、売った後に売った分だけ仕入れられるような形が良いのでは?
(尾賀さん)先行予約を取ることは検討していたが、急に仕入れが不可となった場合にクレームなど大きな問題に発展すると考えられるため、まずは慎重に土台を固めたい。
(株本社長)土台はどうなれば固まったと言える?
(尾賀さん)計算上は、毎月10台弱の販売で必要経費が賄える状態となるため、毎月ある程度の数が売れることが土台と考えている。
(安達社長)銀行の融資はいつ降りるのか?また降りなかったらどうするのか?
(尾賀さん)1~2週間後には審査結果が分かると思われる。審査が通らなかった場合は、個人投資家や妻の両親、他の銀行などを回って資金調達したい。
(菜々江ママ)購入者は生ゴミ処理機の購入時に助成金をもらえる?
(尾賀さん)助成金制度の有無や金額は自治体による。またこれも自治体によるが、インターネットでの購入が対象外とされている場合があり、指定の取扱店での購入が必須の場合もある。
【尾賀 裕一3/3】人生をかけてでもやりたい!! 遂に迎えた最終決断の瞬間…
(岩井社長)今回、令和の虎に出演した理由は?
(尾賀さん)資金調達したいということもあるが、ここ数年の仕事柄、他の方と関わる機会が少なかったため、もっと上に上がるため、そしてパナソニックに勝つために知恵をいただきたいという思いもあった。また、生ゴミ処理機が環境に良いということを視聴者に伝えたいという思いもあった。
(小林社長)今後もずっと生ゴミ処理機の事業をやりたいのか?
(尾賀さん)今まで人生かけてやりたいと思ったことが無人島生活と生ゴミ処理機だけ。
(小林社長)ターゲット層はどう想定している?
(尾賀さん)助成金の制度がある自治体のアンケートでは、40~70代、そして2人以上の世帯が主なターゲット層であることが分かっている。
(尾賀さん)生活必需品ではないが、パナソニックが広告をほとんど打たずに年間3億円程度を売り上げていることを踏まえると、潜在的なニーズはあると考える。
(尾賀さん)ゴミ捨てが原則有料で日本より土地が狭い韓国においても、この生ゴミ処理機はかなり売れている。日本でもゴミ捨てが有料の地域が増えていることから、生ゴミ処理機もそれに追随して売り上げが伸びると考えている。
最終決断
虎社長の最終決断は以下の通りとなり、林社長の提案によって条件付きながら希望額の500万円に達しました!
- 株本社長
→Nothing
理由:生ゴミ処理機の魅力は伝わったが、尾賀さんの代理店としての強みが伝わらなかった。尾賀さんが今後自社開発をされるなら出資を考えたい。
- 安達社長
→100万円
理由:商品には疑問が残るが、人としての魅力を感じた。
- 菜々江ママ
→100万円
理由:人柄がよく、また無人島生活など会社が苦しい時にお金をかけない人のため、自分より事業を優先して成功してくれると思っている。 - 小林社長
→Nothing
理由:自分が尾賀さんほど環境について考えられていないため、熱量を持てなかった。
- 林社長
→300万円(条件付き)
理由:現状では200万円の出資が限界だが、尾賀さんが誰よりも生ゴミ処理機に詳しいのであれば事業がうまくいくと考える。令和の虎を通じて1週間以内に10台の先行予約が入れば、残りの100万円を出資する。
尾賀裕一さんの現在
尾賀さんはその後、11台の先行予約を受けることができ、希望額の500万円を見事ゲットしました。
尾賀さんはその後の1年間に目標の100台を優に超える1,000台を売り上げ、初年度で年商1億円に到達しました。
その後、主宰の岩井社長から元志願者の中で最も虎に近い存在と言われ続けていた尾賀さんですが、志願者としての出演から約3年半の時を経て、ついに虎として出演を果たされました。
現在は、インターネットだけでなく実店舗にも販路を拡大し、着実に階段を上られているようです。今後の尾賀さんの活躍に目が離せませんね!
尾賀さんが取り扱う生ゴミ処理機に興味を持たれた方は是非購入してみて下さい!
値段 | 107,350円 |
色 | ホワイト |
大きさ | 幅385mm×奥行き430mm×高さ580mm |
重さ | 18kg |
一日当たりの分解能力 | 1~1.5kg≒3~6人分(1人平均排出量0.25kg/日) |
ノイズ | 30db以下(静かな公園のノイズレベル) |
その他機能 | 脱臭機能・除湿機能・全自動処理・自動省エネモード |
まとめ
今回は、令和の虎の志願者の中でも特に高い評価を得ている尾賀裕一さんの出演回および尾賀さんの現在について詳しく解説しました。
自分が本当に達成したいこと真剣に向き合う尾賀さんの姿は、誰しも見習うものがあると思います。
本記事が、尾賀さんの生きざまを通して自分を見つめなおすきっかけになると幸いです。
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