今回は、アジャイル開発の中で最もメジャーな手法であるスクラム開発の国際認定資格である、認定スクラムマスター(CSM)について、事前準備・おすすめの参考書・研修のワーク内容について管理人の体験をもとに紹介します。
認定スクラムマスターの資格を取得してキャリアアップを狙う方は必見の内容です。ぜひ参考にしてみて下さい!
認定スクラムマスター(CSM)とは?
認定スクラムマスター(CSM)とは米Scrum Alliance社の認定資格であり、スクラム関連資格において最も歴史があり知名度の高い資格となります。
ほかにもスクラムマスターに関する資格はありますが、今回は国際的に認知度が高く、日本国内でも着実に受験者が増えている認定スクラムマスター(CSM)にフォーカスしてご紹介します。
資格取得までの流れ
認定スクラムマスター(CSM)の資格を得るためには、認定スクラムトレーナーによる研修を受け、さらに試験を受けて合格する必要があります。
箇条書きにすると、以下のプロセスを踏めば資格取得となります。
- スクラムマスター研修に申し込む
- 研修を受講する
- Scrum Allianceからアカウント登録用メールが届く
- アカウント登録を行う
- オンライン試験を受験し合格する(こちらの記事で試験対策について解説しています)
- 資格取得(ゴール!)
認定スクラムマスター研修の申し込み方法
Scrum Allianceの公式ページで認定研修を検索し、都合の良い日程で申し込みを行ってください。
他にも様々な機関で研修が開催されていますが、研修のクオリティや実績を考えると、公式サイト上で紹介しているリンクから研修を申し込むのがよいでしょう。
管理人は2023年に受講しました。その際の研修概要は以下の通りです。
価格 | 161,139円(税込) |
開催方法 | ZOOMによるオンライン開催 |
開催期間 | 2日間(10-16時、1時間休憩あり) |
言語 | 講師は英語で行いますが、日本語の逐次通訳があります |
使用ツール | ZOOM、Miro |
備考 | 受講費にはScrum Allianceの認定料および認定試験受験料金が含まれています |
高額なため、自己負担とするのか会社負担とするのかは会社に相談してみるとよいでしょう。
また、受講費には試験代も含まれている点はありがたいですね!
研修はオフラインで開催している機関もあるようですが、管理人はオンラインで受講しました。PCと快適なネットワーク環境は必須のため、あらかじめ準備してください。
研修までの準備
インフラ面では、2日間の研修を快適に過ごすために、PCと快適なネットワーク環境が必要です。
講師の話を聞いたり、受講者と対話するだけでなく、Miro上で付箋を貼ったりオブジェクトを作成します。そのため通信負荷がかかる点をご承知おきください。
ナレッジ面では、事前にスクラム開発の基本的な用語や思想を理解しておくとよいでしょう。事前のインプットは研修中のインプット・アウトプットの質を高めます。
管理人は下記の書籍を購入しており、非常に役立ちました。とても読みやすいしAmazonで500円程度で購入できます。
スクラムマスター研修の流れ
ZOOMの接続確認を行う
開始時間の10分前にZOOMで接続できるか確認しましょう。
ZOOMは頻繁にアップデートが行われるため、開始時間直前に開こうとすると、アップデート時間に3-5分ほどかかる可能性があります。
また、リモート開催の場合は長時間座ることになるため、椅子や飲み物など周辺環境も整えておきましょう。
管理人のクラスでは、飲食自由でした!!
自己紹介
参加者は30名程度でしたが、タスクは4-5名のチームに分割されて実施します。
このチームは2日間を通して変わりません。
開催者がZOOMにてブレイクアウトルームを作成してくれるので、その後は4-5名のメンバーで自己紹介する時間が設けられます。
最初は少し堅くなると思いますが、最初の掴みは重要です。
仕事や研修参加のきっかけ、趣味の話などを積極的にコミュニケーションを取りましょう。
研修
自己紹介後、いよいよ研修スタートです。
内容は①講師による講義②Youtubeによるスクラム事例紹介③実践型研修の3つで構成されています。
③では実際にスクラム開発の手法に沿って、実際の10倍速の短い時間で各フェーズをこなしていきます。
例えば、スクラムボード上でバックログの位置を動かしたり、バーンアップチャートを作成するといったタスクを実践できます。
そのため、研修前にどれだけスクラム手法を理解できるかはとても重要です。
全く知らない状態でも研修をこなすことはできますが、チームをリードしたり優れたアイデアを出すことはできません。
事前にスクラムの流れ、用語、基本思想程度は把握しておきましょう。
管理人は下記の書籍を読みました。前半ページだけを3時間程度で読み込みましたが、大変頭に入りやすかったのでおすすめです。
研修後
2日間の研修を終えたら、次は試験です。
スクラムマスター試験に関しては、実際に受けた結果や難易度を以下の記事で詳しく書いています。
試験の申込方法から合格方法まで丁寧に解説するので、ぜひ読んでください。
まとめ
今回は、スクラム開発の国際的な認定資格である認定スクラムマスターについて、受験するために必要な研修の申し込み方法や研修の流れをご紹介しました。
日本国内における認定スクラムマスターの有資格者はここ数年で少しずつ増えてきています。
一方で、様々な企業でスクラム開発を行える人材の求人数は近年非常に多くなっており、需要に対して供給が追い付いていない状況です。
スクラム開発に関するキャリアを積みたい方にとって、資格の難易度は低く、需要は非常に高いためコスパが優れている資格です。
素早く行動して、難易度が上がる前に資格を取得しましょう。
コメント